人子宮内膜組織に於けるLDH isozyme pattern
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概要
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このたび内分泌と酵素活性との生体組織内での関連性を検索する為に,生体内でホルモン支配を受けている臓器として子宮内膜組織を選び,そのLDH isozymeの変化と内分泌との関連性について検討を試みた. 人子宮内膜組織に於けるLDH isozyme patternの周期的変化について,ポリアクリルアミド及び寒天ゲル電気泳動法によるzymogramの作製と組織化学的検索により検討を試みた結果,正常性周期に於ける人子宮内膜組織では増殖期より分泌期へ移るに従い,その組織内でのLDH isozyme patternは好気的傾向から嫌気的傾向へと次第に変化し,steroid負荷により嫌気的傾向が高まり,又妊娠時は脱落膜が嫌気的傾向を示すものに比し絨毛ではやや好気的傾向を示す事が認められた. これらの結果から,生体内ではホルモン支配下に酵素活性の合目的な変化が営まれている事が推測された.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1975-03-01
著者
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