2-1) 神経芽細胞腫の診断総論(診断及び病態生理)
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概要
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神経芽細胞腫は他の悪性腫瘍と同じく早期に診断して外科的治療を行なうのが原則である.検査としては上記のように種々のものが考えられるが必要最低限の内科的検査を表2に示した.腹部原発の場合腫瘍の触診は大切であるが多くのひとによる頻回の触診はさけるべきであろう.なお教科書には本腫瘍では腹部の中央線を越すことが多く, Wilms腫瘍では中央線を越すことが少ないと書いてあるが必ずしも正しくない.検査としては血圧, 尿VMA反応, 腎盂造影, 骨髄所見, 血清LDHはぜひとも必要でこれらの検査を24時間以内に済ませて外科的治療を行なうのが原則と考える.
- 日本小児外科学会の論文
- 1972-10-18