分娩発来時期と尿中 Estrogen/Pregnanediol 比
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概要
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分娩発来機序と胎児胎盤系ステロイドホルモンとの関係を検するため, 妊娠末期妊婦の尿中 estrogen/pregnanediol 比(E/Pd比と略)の推移と分娩時期との時間的関係を検討した.I) E/Pd比による分娩型の分類 : E/Pd比が1.1以上に上昇する時期(尿中E値がPd値より高くなる時期)は分娩の直前(約2週間前)の例が多く, 続いて分娩に至ることから, E/pd 比が1.1以上に上昇することをもつて分娩開始の引き金発生の時期と仮定し, この引き金発生の時期と陣痛開始時期との関係から分娩型を1) 単発引き金型, 2) 双発引き金型, 3) 早発引き金型, 4) 引き金不全型の4型に分類した.II) 分娩時期と分娩型 : 1) 正期産12例及び早期産3例のうち2/3を占める例が単発引き金型に属し, 分娩開始の2週間以内にE/Pd比が1.1以上に上昇し, 次いで分娩に至つており, 本型は正常分娩型と考えられた.残りの1/3の例は双発引き金型に属し, 分娩の2週間以上前に第1の引き金が引かれたのち, 第2の引き金が更に引かれて分娩に至つており, 総て自然陣痛が発来しており, 亜正常分娩型と思われた.
- 1975-12-01
著者
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