Prostaglandin の分娩誘発効果
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概要
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妊娠38週から44週の妊婦にPGF_<2α>, PGE_2 (経口および経静脈)を投与し, 分娩誘発を行なった. 対照として Oxytocin を経静脈的に投与し, 投与時間, 投与前後の子宮口開大度, 投与前後の胎児下降度, 投与から分娩までの時間, 第III期時間および出血量, Apgar Score, 胎児切迫仮死頻度, 投与前後の母体血pHおよび分娩直後の臍帯血pHをPC群と比較検討した. その結果, 1) PGF_<2α>投与は最小有効量に個人差は大きいが, 全体的に誘発成功率は高く, とくに経産既破水例では著効があった. 2) PGE_2経口投与は投与法が簡便で有効量の個人差が小さく, 誘発成功率も高く, first choice の分娩誘発剤として好適である. 3) PGE_2静脈内投与はPGE_2経口投与におとり, しいて静脈内投与の必要はない. 4) 胎児切迫仮死発生率はPGE_2静脈内投与と Oxytocin 投与で著明に高かった. 5) 母体血pHおよび臍帯血pHの変化はPG投与前後で殆んど差はなく, 全て正常域内にあった.
- 1974-05-01