羊および犬胎仔を用いた子宮内手術
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概要
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Rickhamは新生児外科の未来について子宮内手術手技の完成に大きな期待を寄せている.臨床応用への途はまだはるかに遠いとしても, 先天奇形のモデル作成, 胎児生理の研究および免疫発生の機序に関する研究では子宮内手術手技がすでに広く応用されている.とくに先天奇形のモデル作成では, BarnardおよびLouwの, 犬胎仔を用いた実験的腸閉鎖の作成が有名であり, Abramsの仕事と共に, この奇形の病因をほぼ完全に究明しえた点で意義深い.大動脉縮窄症の実験的作成についてはJacksonらの一連の業績があり, 先天性胆道閉塞症のモデルを作ろうとする試みは, Morgan, Holder, Picketらによってもなされている.これに対して我国では, この分野における業績がいまだ少なく, 学会発表に散見されるにすぎない.我々自身, ここに報告した子宮内手術手技の改良につとめると共に, 我国においても, 子宮内手術手技を応用した研究が発展することは期待するものである.
- 日本小児外科学会の論文
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