電気刺激による陣痛誘発法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
電気刺激法は陣痛誘発法としての価値が認められつつあるが, 電気刺激が陣痛発来機序ならびに分娩誘発において果す役割については不明の点が多い. 著者は電気刺激による陣痛誘発の基礎的ならびに臨床的報告を検討し, さらに分娩誘発の面から分娩進行過程の考察を行ない陣痛発来機構および子宮口(頚管)開大機構間に一種のFeedback関係を想定することにより分娩誘発の際に起る諸現魚を説明できると考え, このFeedbackを分娩進行を促進する方向の信号と抑制する方向の信号とに分けて, それぞれPositive Feedback, Negative Feedbackと名づけた. また, 電気刺激は陣痛発来機構にTriggerとして作用すると考えられるが, Triggerとしては電気刺激は充分な性能をもつており, さらに研究を進めて実用的なものにすることができると思われるが, そのために改良すべき点について論じた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1971-03-01
著者
関連論文
- 講74. 持続硬膜外麻酔による無痛分娩
- 192. 硬膜外麻酔による無痛分娩の児に及ぼす影響について
- 58. 当院開院以来25年間における新生児奇形に関する統計
- 58.当院閉院以来25年間における新生児奇形に関する統計
- 198. 非ステロイド性抗炎症剤の産婦人科領域における応用 : 特に駆梅療法並びに術後感染に対する効果
- 92. 新生児仮死に関する研究 : 無痛分娩との関連性
- 示39. 新しい試みによる陣痛誘発
- 151. エレクトロニクスによる陣痛誘発促進についての我々の試み(第3報)
- 113. エレクトロニクスによる陣痛誘発,促進に対する我々の試み(第2報)
- 電気刺激による陣痛誘発法