子宮頚部dysplasiaの臨床病理学的研究
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概要
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教室癌クリニークで発見せる1,218名のdysplasiaを組織学的にlow 827名(67.9%), moderate 302名(24.8%), high 89名(7.3%)の3群に分類した. 初診時肉眼上約半数(46.2%)はビランを認めない. 細胞診はnegative 90.0%, suspicious 9.4%, positive 0.5%である. 腟拡大鏡診は839名(68.9%)に異常所見を認め, その主要所見は白斑, 基底, 分野のtriasである. 細胞診と腟拡大鏡診を併用するとdysplasiaの発見は70.7%に向上する. 7年間のfollow-upでlowおよびmoderate dysplasiaから上皮内癌あるいは初期浸潤癌に移行したものはない. しかしながら, high dysplasia59名を6カ月から5年11カ月follow-upした成績は, 39名(66.1%)がregressし, 10名(16.9%)はstableで, 7名(11.9%)は上皮内癌に, 3名(5.1%)は初期浸潤癌にprogressした.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1971-03-01
著者
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