Gestagen-Estrogen混合剤長期投与の性機能に及ぼす影響
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概要
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排卵抑制を主目的として,長期作用持続型のdihydroxyprogesterone acetophenideおよびestradiol enanthate合剤の投与を行つた80例について,延900周期,最長26周期の投与中の性機能を調べると共に,中止後についてもその回復状態を42例について観察した.投与周期の回数を重ねると,基礎体温は変化するが,各種尿中ホルモン値,子宮内膜像には差異を認めなかつた.また回復状態も投与周期数による差異を見い出さなかつた.投与中止後は全例に自然排卵の再開を見た.しかし排卵に至る経過は必ずしも一様ではなかつた.最終回投与による消退出血後すぐに不正出血が発来する例が76%に見られ,回復過程の多様性と共に他の経口Gestagen-Estrogen混合剤には見られぬものであつた.排卵抑制効果は100%であるが,その変化は可逆的であり,いずれも投与前の排卵周期の状態に復した.
- 1971-10-01
著者
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