Gonadotropin 分泌の Steroid Feedback 調節に関する研究
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概要
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性 steroids の下垂体性 gonadotropin 分泌に対する効果を知るために, Wistar 系純系雌性末熟ラットに各種性 steroids を投与し, FSHを Igarashi-McCann 法により, LHをOAAD法-横田変法により定量して次のような結果を得た. (1) conjugated estrogen 100μg の1回静注により, 注射後30-60分で下垂体中FSH産生が一過性に亢進し, そのご24時間後まで抑制された. (2) conjugated estrogen 100μg の1回静注により, LHの血中への放出促進が注射後4時間目に開始し, 注射後8時間まで続いた. (3) conjugate destrogen の連続31日間皮下注射により, estrogen の中枢に対する抑制作用は, 子宮に対する作用よりもはるかに微量で有効であった. (4) conjugate destrogen 100μg の連続皮下注射後に, FSH分泌に関して Rebound Phenomenon が証明された. (5) progesterone の連続皮下注射により, FSHの産生はむしろ促進され, 血中への放出が抑制された. (6) progesterone 25mg の連続5日間皮下注射後, 10日目にFSH及びLHともに血中への放出が促進された. (7) androgen 1000μg の10日間連続皮下注射により, 下垂体中FSHが著増した. (8) androgen は, 下垂体LHに対して抑制的に作用し, LHの血中への放出を促進した.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1970-05-01
著者
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