Gonadotropin Releasing Factor (GRF) による Gonadotropin 産生, 放出作用に関する動物実験
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概要
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Gonadotropin Releasing Factor(GRF)の生理的作用機序については, すでに多くの実験が行われているが, 更に検討するためにヒト下垂体柄より抽出したGRFを用いて動物実験を行い, 次の成績を得た.GRF投与後における下垂体及び血中 Gonadotropin の暗間的変化は, 先づ血中 Gonadotropin の上昇があり, 続いて下垂体中 Gonadotropin の減少がみられた.次に去勢ラット及び垂剔去勢ラットの視床下部中のGRFの変化について検討したが, 対照の無処置ラットに比し去勢ラットのGR更は明らかに増加し, 垂剔去勢ラットでは更に増加している.幼若ラットにGRFをくりかえし投与した実験では, その下垂体中の Gonadotropin は増加し, 血中ではFSHは増加したがLHは証明出来なかつた.以上の実験によつて, GRFには Gonadotropin の産生, 放出を促進する作用があるものと推論する。
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1970-09-01
著者
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