Gas Liquid Chromatography による尿中 Pregnanediol 測定法に関する研究
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概要
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尿中 pregnanediol(以下PGと略す)の測定に gas-liquid chromatography(以下GLCと略す)を検討し, 臨床の実際に応用し得る方法を考案した.1) Klopper の alumina column chromatography 2回法の各段階をGLCで検討して次の如く簡易化した.24時間尿の1部を酸加熱水解し, トルエン抽出を行い, アルカリ洗糠の過程を加えたトルエン抽出残渣を acetylation した後GLCを行った. 2) 本法によれば, 尿に加えたPG20-50μgの回収率は91.4%±7.8, PG 200-500μgの回収率は94.2%±5.4であつた.duplicate 実験で Snedecor の方式による S.D.from mean はPG値0〜1mg/day で8.1%, 1〜5mg/dayで6.4%, 5mg/day 以上 4.9%であり, routine assay として良好な値を示した. 3) 従来広く用いられている硫酸呈色反応を利用した Klopper の alumina column 2回法を本法と比較検討した.男性尿及び卵胞期尿等PG含量の比較的少い検体では, Klopper 法の最終段階の抽出残渣をGLCで検討して見ると, 他の steroids が相当残存している.それ故 Klopper 法ではPG値が overestimate される可能性がある. 4) 正常月経周期においてBBT上昇の1〜2日前から尿中PG値の増量を認めた.卵胞期の平均健はO・32mg/day±0.15, 黄体期平均値は3.0mg/day土1.4であつた. 5) 正常妊娠において尿中PGは妊娠経過と共に漸増する傾向を示した。妊娠12週附近で尿中PG値の消失或は減少は認められなかつた.
- 1970-12-01
著者
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