黄体ホルモン系ステロイドに関する研究 : 特にΔ^5 Pregnenetriol, Pregnanetriol, Pregnanetriolone及びPregnanetetrolの尿中排泄値について
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概要
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Δ^5 Pregnenetriol及びPregnanetriolを除くPregnanetriolone及びPregnanetetrol等は副腎異常患者について報告があるのみで正常例の尿中排泄値の報告はない.著者は上記黄体ホルモン系4分画ステロイドの尿中排泄値を岡大法により,周期尿を含む正常例及び各種内分泌疾患例について定量測定した.また,負荷試験として(1) 副腎皮質刺激並びに抑制試験,(2) 卵巣刺激試験,(3) Metopironeテスト等を行ない,次の如き結論を得た.(1) 4分画ステロイド共に正常尿中排泄値は充分に定量測定し得た.(2) Δ^5 Pt, Pt, P-triolone及びP-tetrolの4ステロイド共に副腎皮質機能と密接な関係がある.(3) 黄体機能と最も関係が深いのはPtであり,Δ^5 Ptは若干ながらそれに次ぐ.(4) P-triolone及びP-tetrolは卵巣機能と殆ど関係がないと考えられる.(5) ステロイド代謝の源流に位置するこれら4ステロイドをPregnanediolと共に一環して測定することは,酵素活性の変動を見る上でも臨床的意義の高いものと考える.
- 1969-06-01
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