卵巣機能に及ぼすGonadotropin及び性ステロイドの影響について
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概要
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最近経口的に有効性の高い各種のgestagen剤が出現し,その長期使用の関係からその作用機序,ひいては間脳下垂体,卵巣間の機能調節機構の解明が望まれて来ている.この解明の一手段として卵巣機能に及ぼすgonadotropin及び性ステロイドの影響について検討した.Iにおいてgonadotoropinが卵巣に与えるtrophic actionに対するprogesterone及び合成gestagen剤の作用を幼若雄ラットいついて卵巣重量,組織学的検索を試み,gonadotropinの卵巣に対する作用はproge-sterone,合成gestagen剤投与によつて全く影響をうけないことが立証された.IIにおいて卵巣の分泌の消長を直接卵巣静脈血の性ステロイド測定によつて研究した.ヒト月経周期に於ては排卵に続く黄体期に卵巣よりのestrogen並びにprogesteroneの分泌能が高まつている.イヌにgoadotropinを投与した場合には卵巣の形態的変化の現れる以前の非常に短時間にステロイド分泌が既に開始することが判明した.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1969-01-01
著者
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