日本に於ける新生児外科の現況(第 2 回日本小児外科学会)
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概要
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本邦において小児の外科的疾患に対する関心が昂まって来て即に数年になる。この分野の進歩と普及の集積が昨年度日本小児外科学会の設立となったわけである。そこでこの意義ある1964年と云う年を記念し, この年を遠い将来の我国小児外科学の1つの指標として残すべく, 1964年度における我国の小児外科の状態について調査を行ったので, ここに発表する。この調査は5年後, 10年後に再び同じ調査を行う時に, 進歩の一里塚としての大きな意味をもつであろう。小児外科と云う分野は疾患の種類においても年令的にも, 極めて広い範囲を有するので, この分野の中核をなし, 又関心の的である新生児の外科的疾患に限定し調査を行った。調査方法は1964年1月1日より同年12月31日迄の間に我が国で行われた生後28日以内の手術症例52疾患についてアンケートで調査した。
- 特定非営利活動法人日本小児外科学会の論文