妊娠および非妊娠ウサギの子宮収縮・子宮血流・胎仔循環に対するProstaglandin E_1誘導体とProstaglandin F_2αの効果
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概要
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妊娠および非妊娠ウサギ(体重3〜4kg)に, PGF_<2α>10ngまたはPGF_1誘導体(ONO-802)10ngを経動脈的に投与し, その子宮収縮, 子宮血流および胎仔循環に及ぼす効果を比較検討した.子宮血流と胎仔血流は光電容積脈波法を応用して測定し, 子宮筋の運動は光学的た子宮筋の厚み, 子宮内圧はマイクロバルーン法を用いて測定した.また母獣の心電図, 心拍数?血圧および胎仔心拍数などを同時に測定した.実験の結果, PGF_<2α>10ngは妊娠および非妊娠ウサギともに子宮収縮を著しく亢進させた.子宮血流への影響は少なかつた.ONO-802 10ngは妊娠および非妊娠ウサギともに子宮収縮を軽度に亢進させた.子宮血流は非妊娠ウサギでは著明に減少し, 妊娠ウサギでは軽度に減少した.胎仔循環はPGF_<2α>, ONO-802ともに軽度の減少を示した.よつて, PGF_<2α>とONO-802では主として子宮血流への効果が異なることが示唆された.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1981-01-01
著者
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