CHANGES IN FETO-MATERNAL PLASMA CONCENTRATIONS OF CATECHOLAMINE, CORTISOL, ALDOSTERONE AND INSULIN FOLLOWING THE STRESS OF LABOR. THEIR RELATIONS TO CARDIOTOCOGRAPHIC AND UMBILICAL CORD BLOOD BIOCHEMICAL PARAMETERS
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
50例のhigh-risk妊娠において分娩中胎児心拍陣痛図(CTG)の記録,胎児心機図(MCG)の計測を行ったのち,分娩の直後に母体末梢静脈および膀帯静脈血を採取して血漿カテコラミン,コーチゾル,アノレドステロン,インシュリン濃度を測定すると同時に,膀帯動脈血生化学値の測定を行った.血漿カテコラミン値は高速液体クロマトグラフィーを用いたTHI法で測定した.その結果,平均胎児血漿ノルニピネフリソ(NE)値は83.3ng/dlで,母体のそれの25.2 mg/dlに比較して高値を示した.母児間に血漿カテコラミン値の相関はなかった.胎児血漿NE値は母児のアルドステロン濃度,胎児のコーチゾール濃度と相関した.胎児血漿NE値はまだ新生児Apgar指数,定量的CTG値としてのdip area,bradycardie residuelle,Komaromy指数およびScnifrin-Dame指数,胎児MCGの駆出前期時間およびPEP/LVET比,臍帯動脈血の水素イオン濃度,pCO_2,pO_2,base deficit. 乳酸濃度,母児間過剰乳酸濃度,クリセロール濃度,無機憐値と有意の相関を示した.分娩侵襲に対する胎児循環系および代謝機能における初期反応は胎児副腎髄質および交感神経系旁節のクロム親性細胞からのNE放出によるものと推測された.しかしながら胎児血漿NE値が90ng/dlをこえると胎児代謝荒廃による高度の乳酸性アシドーシスが観察された.最適条件下の分娩後の胎児血漿NE値は60ng/dl以下であり,胎児血漿NE値は分娩中胎児が受けた侵襲を示す良い指標と考えられた.
- 1979-03-01
著者
-
Kaneoka Tsuyoshi
Fukuoka University School Of Medicthe Fukuoka
-
Shirakawa Koichi
Fukuoka University School of Medicthe, Fukuoka
-
Shirakawa Koichi
Fukuoka University School Of Medicthe Fukuoka