私の提唱する慢性骨盤内感染症の篩別法について
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概要
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私の提唱する慢性骨盤内感染症患者とは現代医学の進歩した臨床検査でも陽性結果が得られたいため,現代医学では「疾患はない」「異常はない」と診断されたから尚且,自律神経性愁訴に悩み続けている一群の患者である.私は慢性骨盤内感染症の診断に当っては自律神経症状,月経異常,骨盤内圧痛のトリアスをめやすにしているが,今回私の考案した質問紙法を子宮癌検診時に応用して188名の婦人を調査した.その結果自律神経指数10以上を示した71名の中49名が慢性骨盤内感染症と診漸され,指数9以下の177名の中核患者は34名にすぎなかった。以上のことから私の考案した篩別一質問紙法は双合診以前に一般外来,入院患者の中から慢性骨盤内感染症を抽出するのに役立つと思われる.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1982-04-01