RESULTS OF FQC CHEMOTHERAPY FOR PRIMARY OVARIAN CANCER IN RELATION TO THE CLINICAL STAGE, COMPLETENESS OF SURGICAL RESECTION AND HISTOLOGICAL TYPE

概要

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76例の原発性卵巣癌に対して, 全例開腹して病巣の手術的摘除を試み, 術後F.Q.Cの併用化学療法を追加した.手術によって病巣を見かけ上完全に摘除し得たものは33例 (43.4%) であった. これら見かけ上完全摘除例の, 24ヵ月後の生存率は83.3%であった. これに対して不完全摘除例43例の24ヵ月後の生存率は10.7%であった. 不完全摘除例のF.Q.C療法に対するrespose rate は53.5% (23例/43例) であつた. responderのmedian survival timeは, 13.1ヵ月であり, non-responderのそれは7.2ヵ月であった. 臨床進行期III期とIV期の生存率を比較すると, IV期の生存率の方が悪かった. 腫瘍の組織型とF.Q.C療法に対するresponse rateの関係をみると, 類内膜癌, ムチン性嚢胞腺癌は, F.Q.C療法に対して高いresponse rateを示し, 類中腎癌, 漿液性嚢胞腺癌および胎生期癌のresponse rateは低かった.
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1979-11-01