BIOSYNTHESIS OF PROSTAGLANDINS (PGs) AND EFFECT OF PGs ON C-AMP CONTENT IN THE RABBIT UTERINE CERVICAL TISSUE AT TERM

概要

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妊娠末期のウサギ摘出子宮頚部組織において, 1)平滑筋に対するPGs(PGE_2, PGI_2およびPGF_<2α>)の反応性, 2)A-23187投与によるPGs産生動態, および, 3)PGs作用による組織内C-AMPの変動について検討し, 以下の結果を得た. 1)頚部平滑筋に対して, PGE_2およびPGI_2は, 収縮を抑制させ, 作用はPGE_2がPGI_2より強かった. 一方, PGF_<2α>は収縮を増強させた. 2) A-23187投与によるPGsの産生動態は, 6-keto-PGF_<1α>が最も多く産生され, 次にPGE_2, PGF_<2α>の順位であった. 3) C-AMPは, PGE_2とPGI_2の投与によって有意に増加することが認められた. また, 増加率はPGE_2投与時の方がPGI_2投与時より顕著であった. しかし, PGF_<2α>投与によっては, C-AMPの増加は認められなかった. 以上のことから, 分娩時, 頚管拡張を促進させるPGE_2およびPGI_2が妊娠子宮頚部において多量に産生され, さらに, PGE_2およびPGI_2によって引き起こされる頚部平滑筋の弛緩反応の機序にC-AMPが関与することが強く示唆された.
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1990-07-01