生体膜の相転移と相分離(最近の研究から)
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概要
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生体膜における「ラフト」と呼ばれるドメイン構造の形成要因を理解する目的で,飽和脂質+不飽和脂質および脂質+コレステロールの二成分混合膜のモデルを提案する.我々は生体膜の側方相分離と内部構造の現象論的な結合を考慮し,それが脂質膜のゲル・液晶相転移に与える影響を調べた.飽和脂質の転移温度が不飽和脂質の存在によって変化することと,コレステロールが構造相転移における外場の役割を果たすことを仮定して,混合膜の相図を系統的に求めた.得られた二成分系の相図を組み合わせて,飽和脂質+不飽和脂質+コレステロールの三成分系の相挙動についても考察する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2005-02-05
著者
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