パルサーグリッチ理論の新展開 : 中性子星内部の原子核構造と超流動との関わり
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概要
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中性子星にグリッチと呼ばれる現象がある.正確に一定の割合で自転の速度が遅くなっていた中性子星が,あるとき,突然スピンアップする現象である.グリッチが初めて観測されてから30年あまり経つが,その起源はあまりよくわかっていない.私たちは,「渦糸のなだれ的ピンはずれ」がその原因であると考える.渦糸の芯のところに『核の棒』ができ,そこに渦糸が捉えられる,ということを示し,しだいに押し寄せてくる渦糸によって,捉えられていた渦糸が雪崩のようにはずれるのがグリッチである,という理論を提唱する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2001-05-05
著者
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伊豆山 健夫
東邦大学理学部理学研究所riビーム科学研究室
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望月 優子
理化学研究所仁科加速器研究センター
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伊豆山 健夫
東邦大学理学部
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望月 優子
理化学研究所
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望月 優子
理化学研究所riビーム科学研究室
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