フォトニック結晶による光学の進化
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概要
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「光を自在に操る」ことが可能であろうか.既存の結晶光学,回折光学,量子光学などの光学を大きく発展させる新しい物理はないであろうか.この難問に挑戦しているのが最近話題となっているフォトニック結晶である.「スーパープリズム現象」に続く一連の発見をきっかけに,その糸口が見えてきた.一見異常とも取れるそれらの光学現象は,フォトニックバンドを形成するブロッホフォトンの波数空間内での運動として理解できることがわかった.これにより,フォトンを自在に操る「フォトニックバンドエンジニアリング」の可能性が開けてきた.この「フォトニック結晶光学」とでも呼ぶべき新しい物理を紹介する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2000-03-05