自己組織臨界現象と地震のダイナミクス
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概要
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"Self-Organized Criticality"(SOC;自己組織臨界現象)という新奇な名前を冠してBak-Tang-Wiesenfeldらの論文がPhys. Rev. Lett.誌に登場したのは1987年.以来,ネーミングの斬新さもあってSOCの名前自体は世界中の物理学界へ急速に浸透した.地震のモデルとの関連で当初の予想を越えた展開もあり,発表論文数も最近急速に増えている.しかしながら,SOCの表す概念自体については第一線の現場でも完全に明確化されたとは未だ言えず,従ってそれが成功を収めつつあるのかどうか,まだ評価がはっきり定まっているわけではない.
- 1994-04-05