シリコン高分子科学 : 化学と物理の接点
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Si原子を直鎖状, 平面状, 立方体上に並べて結合させたり, Ge原子との規則1次元配列を形成したりと言った極限の物質構造制御が, フラスコ内の化学反応という古典的方法で可能となりつつある. 物理の目からは, これらの構造は, 量子細線, 量子井戸, 量子箱そして1次元超格子という概念に相当したものになる. そこでは, 低分子局在系を扱う科学と高分子非局在系を扱う物理学が様々の局面で接点を持って来る. その対立性や相補性を考えていく中で, 科学の常識であるσ結合の局在性や物理の常識であるシリコンの非発光性がいかに限定された適用性しか持ち得ないか, そして, バンドギャップの値や励起子という概念が骨格次元とともにどのような定量的, 定性的連続性を持つのかなどを考察する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1992-08-05
著者
関連論文
- 4a-P-11 有機ポリシランの電子構造
- 5a-A-17 ポリシランの電子構造(II)
- 2p-KH-1 鎖状IV族水素化物のエネルギ帯構造
- 14a-E-10 III-V族混晶半導体の物質定数
- アモルファス半導体 (新素材とキャラクタリゼ-ション)
- シリコン高分子 (アモルファス半導体と新材料) -- (新材料)
- シリコン・ポリマ-
- 2a-TA-12 Si-Ge共重合高分子の電子構造
- 4a-P-12 有機ポリシランのフォトルミネッセンス
- 4a-A-7 a-Si:Hのσ_0 : MOSFETによる実験
- 30a-B-4 a-Si:Hの再結合を含む分散性伝導
- 30a-F-16 a-Siの光電流の緩和
- シリコン高分子科学 : 化学と物理の接点
- シリコン高分子の電子構造と物性 (ケイ素化学の新しい展開) -- (構造・物性)
- シリコン鎖に沿って広がる電子の性質 (広がる有機ケイ素化学の世界)
- ケイ素系ポリマ-の合成と物性 (シリコ-ンポリマ-)
- ポリシランの半導体材料への応用 (マイクロエレクトロニクスの進歩と高分子)
- ポリシランの半導体材料への応用
- ケイ素系ポリマーの合成と物性