III. 超高密度核物質と中性子星 : 中性子星における核子超流動とパイオン凝縮 (<特集> 核物理と宇宙物理)
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概要
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1967年パルサーが発見され, まもなくこれがそれまで幻の星と考えられてきた中性子星であると特定されると, この星は極限状態の物理の "実験室" として素粒子-核-物性-天体にまたがる広い研究の舞台を提供することになった. 核物理の分野では通常の核密度ρ_0≡0.17 核子/fm^3〓2.8×10^<14> g/cm^3 (1 fm=10^<-13>cm) に限定せず, 広範囲の密度域の核物質が現実的研究対象として脚光を浴びることになる. ここでは核子超流動とパイオン凝縮の問題に焦点を絞り核物質の性質の一端を概説する. また, これらの問題がどのように中性子星の観測情報と絡むかを, パルサーのグリッチ現象をとりあげて考えてみる.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1986-02-05
著者
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