II. 中性子過剰核と超新星爆発 : 超新星での爆発的元素合成と元素の起源 (<特集> 核物理と宇宙物理)
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概要
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星の進化の最後に起こる超新星爆発には, 大質量星の重カ崩壊に起因するもの (II型超新星) と, 連星系の中の白色矮星の爆発的熱核反応によるもの (I型超新星) とがある. このような超新星爆発の際には, 星の内部は 10^<10>K 近い高温となり, さまざまな核反応が急激に進行する. その結果, 多種の元素が合成され, 宇宙空間に放り出される. したがって超新星爆発の研究は, 水素やヘリウムより重い元素の起源を解明するうえで, 決定的に重要である. これまでは, 大質量星の爆発にともなう元素合成に主な注意が向けられていたが, 最近になって白色矮星の爆発モデルが初めて具体的に計算された. そこで本稿ではこのI型超新星によってどのように元素が合成されるか, そのモデルが観測との比較によってどの程度支持されているかを議論する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1986-02-05
著者
関連論文
- II. 中性子過剰核と超新星爆発 : 超新星での爆発的元素合成と元素の起源 ( 核物理と宇宙物理)
- 用語解説
- 1.4. 星の進化論における最近の諸問題(宇宙物理 第1章 進化論の描像)
- 国際天文学連合第 108 コロキュウム “恒星内部の進化を表現する大気現象”