超高速分光による光物性研究
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概要
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最近発達した超短パルスレーザーを用いた超高速分光研究が華やかな発展を見せている. この手段により, 光励起状態における超高速現象をピコ秒の時間単位で刻々と直接観測することができる. これにより光物性物理の新生面が開かれつつある. 本稿はこの手段による筆者らの半導体・イオン結晶などの光物性研究, 具体的には励起子系, 高密度電子-正孔系のダイナミクスの研究と, さらに進んで相互作用の強い局在中心の系と励起子ポラリトンについて行われたコヒーレント過渡分光の研究の成果を紹介する. これらに関し, 超高速分光の手段で何が解明され, またどんな新しいことが見出されたか, お読み頂きたい.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1985-07-05