液体, 非晶質金属の原子構造 : 原子レベルでのゆらぎのとらえ方
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概要
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液体や非晶体の物性を理解するうえで, それらの原子構造を正確に把握することは必須の条件であるが, 規則性のない物質の原子構造をどのようにしてとらえたらよいのかは必ずしも自明ではない. 一般に液体や非晶体の構造は二体相関関数のみによって記述されているが, 三次元的構造は二体関数だけからはわからない. また物性は二体以上のより多体的相関によって決まる場合が多いので, 二体以上の相関を記述する方法が必要になってくる. その様な方法のいくつかを紹介し, 特に原子レベルでの応カを用いる方法について解説し, 徐々にではあるが開けつつある液体金属と非晶質合金の構造の本質に関する見方について述べる. この分野は未完成であるだけに魅カ的な新しい問題を数多く含んでいる.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1984-07-05