表面原子構造(<特集>表面物性 I. 表面界面の諸問題)
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概要
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自然界における物質の変化する過程をみると, 殆どの場合に何らかの形で, 表面ないし界面が関与して進行しているといって差支えない. それをミクロな原子の素過程として理解しようとするのが物性物理の立場であり, そのためには表面・界面の原子配列構造の解明は避けて通ることのできない最も重要な事である. しかしながら, 表面・界面の具体的な原子配列構造となるとまだ殆ど解明されておらず, 表面物性の研究においては, 表面構造を解析すること自体が大きな比重を占めているのが現状である. 本稿では清浄な結晶の表面をとり上げその原子構造について概説する.
- 1982-02-05