大気汚染研究の現状と問題点
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概要
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境界領域の研究は単一の科学領域の研究では分らない困難を伴うものであるが, 大気汚染研究の場合も例外ではない. 著者は物理学の外に気象学, 大気化学の勉強をしてきたが, どのような問題についても物理学の概念を基礎として現象を把握しようと試みて来た. 大気汚染の問題については一見物理学は生物学や化学程関係はなさそうであるが, 大気中の物質の輸送, 拡散, エアロゾルの挙動, 各種汚染物の測定に特に物理学の研究者の活躍する分野があろう. 更に大気以外の環境を含めた問題を解決するためのモデルの構成も重要な問題である. 今後幅広い知識をもった研究者が環境問題で活躍されることを望みたい.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1979-07-05