Ion Neutralization
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概要
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核融合のエネルギー源への実用化に際しての重要な課題の一つは, 装置材料の耐久性, 安定性にある. このような問題ともからんで, イオン化した, または励起状態にある低エネルギー粒子(ヘリウム)が, 固体表面でどのように振舞うかという問題が最近注目をあびている. この場合入射粒子と固体表面を一つの励起状態にある系としてみれば, 電子およびエネルギーを含め, いくつかの遷移過程が可能となる. この研究の意義は, それ自身固体表面を理解するのに重要であるということと共に, この電子の遷移過程が, 固体表面の電子構造を探究するための最も敏感な電子スペクトロスコピー(イオン中和スペクトロスコピー, INS)の基礎となり得る点にある. 半導体表面の電子状態の研究に, このイオン中和スペクトロスコピー(INS)と広く知られている紫外光電子スペクトロスコピー(UPS)を共に用いることによって, INSの表面に対する特異な敏感性およびUPSとの差異を明らかにした.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1978-02-05
著者
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