電荷移動型分子化合物の設計と物性
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概要
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元素を組み合せることによって, 無機固体の種類が著しくふえ, 新しい物性が出現するように, 分子を構成単位とする化合物, すなわち分子化合物を取上げることによって, 分子性結晶の分野は大きく拡げられる. その主体は電荷移動型と呼ばれるタイプに属し, 成分分子を選ぶことによりイオン性, 共有結合性, 更には金属性を帯びた結晶さえ得ることができる. また, 水素結合や陽子移動の要素を共存させると, 顕著に性質の異なる多形, 甚だしい物性の変化を伴う相転移を作り出す可能性も開ける.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1976-01-05