原子核における三体問題
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概要
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^3Hおよび^3Heの研究の近況の現象論的な面を解説する. 三体問題は, 二体の核力の応用としての面と, 独立な分野としての面の双方を持つが, その両面において最近の進歩は著しい. 前者では, 現実的な二体力を用いても結合エネルギーの実験値近傍に近づき得るようになった. 後者では, 三体力についてはまだ確実な結果は出ないが, ^3Hと^3Heの結合エネルギー差と, ^3Heのクーロンエネルギーの計算値との比較から, 二体の研究のみでは発見し得ない核力の荷電非対称の存在をほぼ確認し得た. このように三体の研究は, 二体力の知識を豊富正確ならしめると共に, 核物理の新分野も開き得るであろう. なお紙数の関係上基底状態を主とする.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1972-10-05
著者
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