イオン結晶のきれいな表面
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概要
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アルカリ・ハライドの(100)表面では, 第一層の陰イオンは外側に飛び出し, 陽イオンは内側に引っ込んでいる. この構造が表面の性質に響いて来る. 表面層のCl^-は気相のCl_2と-25℃でも交換して出て来る. Krの吸着を測ると, Krは強い表面電場にさらされていることが分かるが, 表面イオンの自発的変位なしには, こういうことは起こらない. またNaCl中のCaや, KCl中のCsは表面に集り易い. この性質を利用すれば, アルカリ・ハライドの精製純化が出来る. 超高真空中で劈開すると各成分が蒸発して来るが, ハロゲンの方が余計に出て来る. 劈開面は不安定で, 安定な構造への移行過程の一現象と思われる.
- 1971-07-05
著者
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