非線形波の Soliton について
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概要
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非線形の力で相互作用をする粒子系, あるいは非線形の媒質の運動を考察するには, 非線形に独特な観点が必要であると思われる。この手掛りを得るため, 非線形のバネで連結された1次元の粒子系(1次元格子)のモデルをとり, 解析的方法と, 計算機実験とによって厳密な扱いが進められている。その結果, 非線形の格子振動においてパルス的な基本波(soliton)を要素的な運動と考える立場が誕生した。solitonが2個以上衝突すると, 非線形の相互作用をするが, たがいに通過して, 離れたときには衝突前の形に戻る。このように保存され, 粒子的な振舞いをするsolitonの話を中心にして非線形媒質中の波動現象を調べてみよう。
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1969-09-05
著者
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