アクチンフィラメントの伸びと筋収縮
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概要
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最近, シンクロトロン放射光によるX線解析によって, 収縮中に筋肉細胞内のアクチンフィラメントが伸びていることが明確にされた. アクチンフィラメントが伸びることは, 筋肉や生体外での単一フィラメントの精密力学測定によっても示された. この伸展性の実験的証明は筋収縮の有力な分子モデル「ミオシン首振り」説に基本的レベルからの再検討を迫っている. 単なる力の伝搬体として扱われていたアクチンフィラメントは柔軟な力学的性質を持つことがわかり, 筋収縮にアクチンがもっと積極的な役割を果たしていることが明らかとなってきた.
- 1997-08-05
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