I. 基礎的問題 : 反応拡散系におけるパターンの形成 (<特集>パターン形成・自己組織系の物理)
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概要
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拡散は常に不均一なものを均一化する, と考えるのは, 日常経験にもとづく我々の常識である. しかし, 反応と拡散の場においては, まさに逆のことが起るのである. これは, たえず不安定に成長しようとする要因と, それを抑圧し,制御し, 安定性を維持しようとする要因とから成る非線形系の特徴である. これら相反する2要素のダイナミックスは, 拡散の媒介によって多彩な時空パターンを繰り広げる. 以下は, 半ば読者の想像力を頼みにした, この奇異な世界の描写である.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1984-10-05
著者
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