ひもの理論と素粒子
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概要
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強い相互作用をする粒子は, 素粒子と呼ばれているにもかかわらず, より基本的な粒子, クォークから作られていると考えられる. クォークは非可換ゲージ理論と呼ばれる理論に従って特殊な構造をもった"ひも状"の半古典的なゲージ場の塊で結ばれ, これが我々の観測する粒子となる. このひも状物質は一旦でき上がると, もとのゲージ理論のくわしい性質にはあまりよらないで, 幾何学的な性質で運動の様子が決定される. このひもの運動や相互作用を取り扱うのが"ひもの理論"または"弦の理論"である.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1978-08-05