動物の運動の流体力学
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
動物のさまざまな運動の中で, 特に流体(水・空気)が大きく関与するものに注目してみたい. 例を挙げれば, 魚やイルカの泳ぎ, 微生物の鞭毛運動, 鳥や昆虫のはばたき飛行, アホウドリの滑翔等である. 自然界における彼らの運動を観察するとき, それらが環境および生活様式と見事に適合しているのが見られる. 過去の長い歴史的進化の過程を経て, 彼らは現在の体形と機能を獲得してきたと考えられる. また生活環境・運動様式が似ていると, まったく異なる進化の道すじをたどった動物たちでありながら, 互いによく似た形態に収束するのが見られる. 彼ら'実践的流体力学者'の運動を流体力学の立場から検討してみたい.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1978-06-05
著者
関連論文
- 動物の運動の流体力学
- 渦による空力音の発生 (流体力学における非定常問題)
- 空力音における粘性の役割(ナビエ・ストークスの方程式の解)
- 音と渦の相互作用 (流体力学における非定常問題)
- 音の場と流れの場の相互作用 (遷移過程と乱流の理論)
- 動物の飛行について(液体工学)