船員の体力について (1)
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概要
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今回,現役の船員の体力の一部に関する測定値を得ることができた.被験者は船員(職員114名,部員212名)であり,測定種目は文部省の発表した壮年体力テストのうち反復横とび,垂直とび, ジグザグドリブルであり,測定の時期1968年である.その結果,反復横とびの職員の値と日本人平均の値(文部省発表値), ジグザグドリブルの45才以上の職員の値と日本人平均の値間には差はみられないが,他はすべて日本人平均値より職員,部員の値が劣っている.また職員と部員の比較では反復横とび, ジグザグドリブルの値は職員が有意にすくれており,垂直とびもその傾向がみられた. これらの差を考察した結果,船員の比体重が大きいことが船員と日本人平均間の差の一因と考えられた. また今後は精神的能力との関連の上でこの方面の調査研究が必要なことが推察できた.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1971-08-01
著者
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