懸垂腕屈伸における体重と上腕測定値の相関について
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概要
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香港大学生357名(男子290名, 女子67名)に, 1973年の9月および1974年3月に体力テストを実施し, 6か月間にわたる正課体育実施の効果について検討を加えた結果, 次のような結果が明らかにされた. 1)懸垂能力において著しい改善が認められた. 2)学生の懸垂能力と社会ー経済階層との間には顕著な相関はみられなかった. 3)男子学生の間における顕著な相関は, i)第1回目のテストにおける懸垂能力と体重との関係 ii)第1回目,第2回目テストのいずれにおいても, 懸垂能力と上腕長の関係にあらわれた. 4)懸垂能力と上腕囲との相関係数も正ではあるが, 第1, 第2回いずれのテストでも, それほど有意ではなかった. 5)女子学生の場合にも, 次の場合を除いて, 男子学生とほぼ同じような傾向は示したが, それほど顕著な関係はみられなかった. すなわち i)第2回目のテストでの懸垂能力と体重との相関は有意であった. ii)懸垂能力と上腕囲との関係は負であった.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1977-05-25
著者
-
Low W
Department Of Anatomy Hong Kong University
-
Low W.D.
Department of Anatomy, Hong Kong University
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Low W.K.
Department of Physical Education, Hong Kong University