スポーツ科学とスポーツ史
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概要
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l960年代になって, 「スポーツ科学」(Sport science)という名称が脚光を浴びてきた. それにともなって, スポーツ史, スポーツ社会学, スポーツ心理学といった名称も用いられはじめた. これらはすべて, スポーツ科学の「専門分科学」(discipline)である. したがって「スポーツ史」(Sport history)も, このニュー・サイエンスの一専門学として研究されるかぎり, スポーツ科学の理解が先決問題となる. 周知のように, これまでスポーツ活動の研究は体育の領域として研究されてきたが, 最近は狭い「体育学」(physical pedagogics)から「体育科学」(science of physical culture)へと発展してきた. したがって今日, 体育科学とスポーツ科学の関係を確認することは,「体育史」(history of physical education)やスポーツ史を研究するためにも必要になってきた. そこで本稿は, 論題に示したように「スポーツ史」を問題として取りあげ, 次の4点から問題を解決しようとした. すなわち, その第1はスポーツ科学と休育科学の関係について, 第2はスポーツ科学の由来と特性について, 第3はスポーツ科学とスポーツ史の関係について, 第4は科学としてのスポーツ史の展望についてである.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1974-12-25
著者
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