思春期後の発育の縦断的分析
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概要
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日本人の思春期後の発育に関する詳細な報告が稀なため, 男119名, 女58名の18〜21歳の個人追跡資料をもとに, 身長, 座高, 胸囲, 体重につき, 平均値の経過の観察とともに, "Standard-channel-method" による縦断的分析を行なった. その結果, 身長・座高の平均値は男女とも18歳以降停滞し, 相対的な大小関係にも年齢的変化が認められなかった. 胸囲は身長・座高よりも発育完了の時期は遅く, 男は20歳, 女は19歳まで有意な増加を示し, さらに女では21歳まで漸増を認めた. 発育曲線の型は男女ともconsistent typeが5O%弱で, 残りがpromote, demote, irregular typeに分散し, 最も大きな変異を示した. 体重は男で18〜21歳の間, 漸増の傾向が認められたが, 経過は大部分(90.8%)がconsistent typeで相対的な大小関係は殆んど一定である事が判った. 女では19歳まで平均値の増加を認め, consistent typeは84.2%を示した.
- 1974-03-25
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