福祉のまちづくりと公共交通改善運動(<特集>福祉のまちづくりの新展開)
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概要
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近年、公共交通機関の「バリアフリー化」が休息に進展している。これらの変化は、「福祉のまちづくり」運動などが始められた1970年代からの積み重ねによって実現したものである。本稿では、1970年代より近年までの動向を、「対立の70年代」「公的整備が進んだ80年代」「法整備と当事者参加が拡大した90年代以降」と、概ね10年刻みでの変化で捉え全体動向を概観する。この三十数年にわたる当事者運動は、日本国憲法大97条の「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」を具現化するものといえる。