子ども虐待 : 学校環境に関わる問題を中心に(展望)
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概要
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子ども虐待は増加の一途を日本でもたどっているが,虐特についての研究や報告は臨床現場からのものが多く,被虐待児一般の発達プロセスについては日本ではほとんど研究が行われていない。その実施の難しさは確かにあるが,家庭以外の場で被虐待児が日常的に関与する学校現場における問題や課題を理解していることは重要だろう。アメリカを中心にした研究の概観から,学習意欲の減退や学業成果の悪化など基礎学力が大幅に低下をしていること,また,攻撃性が高くて仲間から拒絶や無視を受けやすいという対人関係の問題を抱えやすいことなど,学校生活を円滑に送り,子ども自身が能力を高めていくことが阻害されている現実が明確になった。さまざまな問題に対する教育現場や教師の対応についても論じられている。
- 日本教育心理学会の論文
- 2003-03-30
著者
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