ひらがな文と漢字まじり文の読みやすさの比較研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1 ひらがな分と漢字まじり文の読みやすさを比較するために3つの実験を行った。2 実験Iにおいては,読みの速さが比較されたところ,漢字まじり文の方がひらがな文より3試行を通じて速く読まれたが,読みの回数を重ねるにつれてその差は小さくなった。3 実験IIにおいては,読書時のeye-voice spanが比較されたところ,文字数を指標とするとこの両文間に差がなかった。4 実験IIIにおいては,この両文にクローズ法を適用したところ,漢字まじりの文の方がひらがな文より高い正答率を示した。5 3実験の結果から,ひらがな文と漢字まじり文の読みやすさの差は言語経験の差によって意味性がことなるためであることが示唆された。
- 日本教育心理学会の論文
- 1960-03-30
著者
関連論文
- 児童の言語記憶におよぼす文章化経験の効果について
- 914 S-D法による非行少年の研究(その1)(24.非行・矯正,日本教育心理学会第5回総会部門別研究発表要旨・討論の概要)
- ひらがな文と漢字まじり文の読みやすさの比較研究
- 対連合学習における媒介連合の効果