子どもは「叱り」をどのように感じているか
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概要
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本研究の目的は, 小学生を対象とし, 子どもの内的プロセスに焦点を合わせ, 叱られたときに子どもはどういう気持ちになるのか, また, 教師はどこまで叱られ手である子どもの気持ちを把握しているのかという問題について検討することである。結果は以下のようであった。(1)子どもの行動変容のみから叱りの成否は判定できない。(2)3年生と6年生では何についてよく叱られるかということについての受けとめが違う。(3)子どもの対教師感情が教師の叱り言葉の受けとめを左右する。(4)叱り言葉も子どもの教師認知を形成する一要因となる。(5)子どもは叱り手である教師や母親をともに優しい存在であると認知している。(6)叱りことばの「きつさ」, 「長さ」が反省感情や, 罪悪感に影響を及ぼす。(7)叱り手である教師は経験を経ることで叱り頻度は減り, 技能は向上していると認知している。
- 日本教育心理学会の論文
- 1995-03-30
著者
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