幼児の象徴遊びに及ぼす玩具特性の効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,幼児の象徴遊びに及ぼす玩具特性の具体性の高低の効果と,象徴遊びの発達差について検討した。被検者は5歳児28名と,4歳児28名であった。方法は家族人形セットを用いて,被検者内比較法で行った。VTRで録音録画された幼児の遊び活動内容は6つのカテゴリーで分析された。その結果,具体性の高い玩具においては象徴遊びが増加する傾向がみられ,構成的遊びは有意に減少した。具体性の低い玩具においては逆に,構成的遊びが多発し,象徴遊びは減少する傾向を示した。発達差については,フィクション的象徴遊びが5歳児で減少する傾向がみられた。
- 日本教育心理学会の論文
- 1979-03-30
著者
関連論文
- 幼児の遊びにおよぼす情報の効果
- 児童の直接学習と観察学習--弁別学習におよぼす効果
- 242 知的発達水準の異なる幼児に及ぼす観察学習の効果 : 保存概念の習得を中心として(発達6,研究発表)
- 幼児の象徴遊びに及ぼす玩具特性の効果