同音多義語連想に関する臨床的研究
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概要
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従来の言語連想研究では,同音多義語を刺激語として使用されることが少なかった。しかし,日本語の特色として同音多義語は無数にあり,これを無視することはできない。、本研究においては,多義語を積極的に採用し,多義語の持つ特徴を生かせるような連想研究の可能性の探求を試みた。一義語20語と多義語80語を選び,刺激語表を作成した。多義語は,性,不安,死,攻撃性,家族関係等の意味と中性的な意味をひとつの語の中に含んでいる。刺激語の配列は,はじめの3語は一義語を並べ,あとはランダムに配置した。刺激語はひらがなで記入したカードによって視覚的に呈示された。実験手続きは,Jungの連想検査法に準じ,個別に行われた。
- 1977-03-30