精神遅滞児の臨床的研究
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概要
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1)九大小児科に受診した精神遅滞児1637名について診断名によって分類し,その症型別特徴について検討Lた。2)被験者を男女別に分けると男子にその出現率が高く,症型によってそれぞれ出現率に差があることが認められた。3)精神遅滞児の中には両親が血族結婚の者が多く,出生順位,出生時の母親の年令も症型によっては関係の深いものがある。4)緒神遅滞児の出産状態や生下時体重をみると障害があったり,未熟であった者が多い。5)身体的に見て精神遅滞児の体格は悪く,特に体重,頭囲,栄養の面では劣っているが,体質的には正常児と差はたい。しかし骨発育では発育が遅れており,脳波でも障害のある者が多い。6)精神的発達ではそれぞれの症型によって特徴があり,運動性の欠陥を第一次的障害に持ち,二次的に精神的遅れを示したものと,精神的遅れを一次的の障害に持ち,運動面の遅れを二次的に示しているものとがある。
- 1963-06-30